劉晨仙に遇う
中籤
籤詩
原文: 一锥草地要求泉 / 努力求之得最难 / 无意俄然遇知己 / 相逢携手上青天
故事
後漢の劉晨と阮肇は薬草を採りに天台山へ入って道に迷い、二人の仙女に出会って半年をともに暮らしました。里へ帰ってみると人の世では百年が過ぎ、顔を知る者は誰もいません。二人は引き返して仙女を訪ねますが、あの山道はもうどこにも見つかりませんでした。求めて得られず、思わぬときに巡り会う、それがこの籤です。
解説
錐で泉を掘る卦で、初めは難しく後から楽になります。乾いた地面を錐でつついても、力を入れるほど水は出ません。ところが何の気なしにいるときに知己と出会い、手を取り合って高みへ上っていきます。努力するなという意味ではありません。力の向け先を誤るな、という意味です。自分の分をきちんと果たしたら、結果と縁については少し力を抜き、普段の心でいてください。急げば届かず、握りしめれば器を割ります。流れに任せることが、そのまま機会になります。
項目別の解説
財運
相場を睨みつけるほど利は遠のきます。淡々と扱い、成り行きに委ねるほうが勝機をつかめます。長い目で持ち、高値を追わないことです。
縁談
追えば来ず、追うのをやめた頃に現れます。ふとした折に出会ったその人こそ、手を携えていっしょに歩める相手です。
仕事
必死に探すほど職は見つからず、ふとした縁で道が開けます。事業は平常心で営み、急いた手つきは逆に響きます。組む相手は考えの合う人を。
健康
手をかけすぎるとかえって悪化し、案じすぎが不適切な治療を招きます。ゆったりと明るく構えていれば、体は自然と落ち着きます。
旅行
焦って求めれば労が倍になります。遠方に頼らずとも今いる場所で力を発揮でき、そのほうが費えも手間も少なくて済みます。
アドバイス
手元の務めを丁寧に果たしたら、あとは手を放してください、泉は掘らなかった場所から湧いてくるものです。