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陶朱五湖に帰る
中籤
籤詩
五湖四海、君の思うままに行くがよい帆を高く掲げ、心のままに漕ぎ進めばよいもし追い風を得れば、たちまち目指す岸に着き船いっぱいの宝が、幾重にも喜びを重ねる
原文: 五湖四海任君行 / 高挂帆蓬自在撑 / 若得顺风随即至 / 满船宝贝喜层层
故事
范蠡、字は少伯は、越王勾践を助けて呉を滅ぼす計を立て、事が成ると、勾践とは苦難はともにできても安楽はともにできないと見抜き、ひそかに舟を出して五湖へ去りました。名を陶朱公と改め、三度も商いで富を築き、三度ともその財を人に分け与えます。いつ帆を上げて去るかを知ることは、稼ぐことよりも難しいのです。
解説
追い風に帆を張って舟を進める卦で、何事も順調で大吉です。五湖四海どこへでも思うままに行き、帆を高く掲げて心のままに漕げばよいのです。追い風がひとたび吹けば舟はすぐに着き、船いっぱいの宝が幾重にも積まれます。この籤の要は、のびやかであることです。力んで押す必要はなく、帆を張り、向きを守っていれば、風はおのずと吹きます。ただし范蠡の分別も忘れずに。順風のときこそ筋を守り、良いところで引くから財は残るのです。
項目別の解説
財運
投資には実りがありますが、危うさは必ず分散し、出入りには筋を通しましょう。方々で商いつつ手順を守れば、収穫は十分です。
縁談
縁は力まずとも結ばれ、千里を隔てても出会えます。求めれば得られますが、我がままは禁物で、敬いと慈しみが別れも防ぎます。
仕事
仕事はあちこち探し、分をわきまえて営めば、いずれ伸びます。仕事では筋を守り、追い風にも恵まれて実りは船いっぱいです。
健康
病はまず原因を広く見直し、良医に恵まれれば癒えます。この籤は解けることを示し、病勢はゆるむので案じ過ぎないでください。
旅行
遠出の前途はどこまでも明るく、決まりを守って思うぞんぶんに力を振るえます。行き先は西の方角が向いています。
アドバイス
風はもう順です、帆を張って向きを守り、力まずに進み、良いところで引くことを忘れないでください。