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伍子胥 夜に昭関を出づ

中籤

籤詩

ちょうど虎を抱きて 高き山を越ゆるがごとし戦き怖れて 胆は砕け身は凍る覚えず ふと良き事の生じ来たれどひたすら身を保ちて 安からしむべし

原文: 恰如抱虎过高山 / 战战竞竞胆碎寒 / 不觉忽然从好事 / 切须保守一身安

故事

春秋の世、楚の伍子胥は父と兄を平王に殺され、単身で逃げました。昼は伏し夜に歩み、山を越えて昭関に至ります。関には彼を捕らえよという触れが出ていましたが、思い悩んだ末に一夜で髪も髭も白くなり、番人には見分けがつきませんでした。こうして関を抜けて呉に入り、後に呉の兵を借りて仇を報じました。

解説

虎を抱えたまま高い山を越えるような一枚です。道中は震えが止まらず、胆が冷えます。それでも思いがけず、危うい場所から良いことが生まれます。ただし油断せず、身を守り続けてこそ安らかでいられます。この籤は危険を否定せず、危うさの中にも道があると告げます。頼るのは力ではなく、忍耐と知恵です。前途に妨げはあり、求めれば苦労もありますが、その苦労の先に関を抜ける一瞬が確かにあります。

項目別の解説

財運

求財には格別の慎みが必要です。頭を働かせて知恵で難所を解き、力ずくで突破しないことです。

縁談

この縁は育てにくく、もめごとが続きます。優しさを多く注ぐことで、こじれを解いていけます。

仕事

重圧も困難もそろっています。知恵を使って状況を改めていけば、この関を越えられるでしょう。

健康

病状は気がかりです。悔い改めて戒めを守り、善を積むことが転機を呼び寄せてくれます。

旅行

道中には険しい所が少なくありません。知恵を働かせ、落ち着いて応じれば渡り切れます。

アドバイス

虎を抱いて山を越えるのは、力ではなく息を殺した忍耐で成し遂げるものです。