78
臨潼に駕を救う
上籤
籤詩
冷たき水はいまだ沸かず 白く澄める湯寒からず熱からず ほどよき温もりあり天下を行くに 他の事は要らずわが身のうちに 百の技ありてこそ
原文: 冷水未烧白涕汤 / 不寒不热有温凉 / 要行天下无他事 / 为有身中百艺强
故事
隋の末、唐国公李淵の一行が臨潼山のふもとを通りかかり、賊に囲まれました。伍員の廟で昼寝をしていた秦瓊は、喊声に目を覚まし、槍を手に囲みへ飛び込んで賊を追い払い、李淵の一家を救います。李淵はその義に深く感じ入り、後に唐へ帰した秦瓊を重く用いました。彼は唐の建国の功臣となります。
解説
冷たい水はまだ煮え立たず、熱くも冷たくもない、ほどよい温もりのままです。天下を歩くのに他のものは要らず、身に備わった百の技があれば足ります。この籤の吉は華々しさではなく、確かさにあります。囚われた人は赦され、病む人は良い医者に出会い、求財も望みも導いてくれる人に恵まれますが、それを支えているのはあなた自身の実力です。片寄らず、たかぶらず、落ち着いて手を出せば、人はあなたの善さを覚えています。
項目別の解説
財運
専門の腕前が要ります。補い合う二つの手立てを組み合わせてこそ、実りが得られる形です。
縁談
自分と補い合える人を選んでください。敬い合い、相手の立場を汲めるなら、この上ない相性です。
仕事
人を用いる時は力の補い合う組み合わせを考え、専門を修めた人を重く用いてください。
健康
体質の釣り合いを整えてください。心の迷いや悩みを晴らすことが、慢性の不調に効きます。
旅行
遠い土地で伸びるには、必ず一つの技を身につけていることです。それが確かな足場になります。
アドバイス
技を身に刻んでおけば、どこへ行っても寒からず熱からずの落ち着きで居られます。