第 35 卦 · 火地晋
晋 · Jìn
彖辞
晋は、康侯用て馬を錫うこと蕃庶し、昼日に三たび接わる。——安んずる諸侯が多くの馬を賜り、一日に三度も謁見を受ける、それが晋の姿です。功のある者が明るみに出て厚く遇される時であり、地上に日が昇るように、進み方は無理のない自然な広がりとなります。
象辞
象に曰く、明の地上に出づるは晋なり。君子以て自ら明徳を昭かにす。——太陽が地平から昇り、光が広がっていく姿です。君子はこれにならい、自分の内にある明るい徳を自分で磨き、自分で表に現します。人に認めさせるのではなく、まず自分で照らすのです。
解説
目の前で条件が開いています。閉じていた扉が押しやすくなり、あなたを無視していた人が耳を傾け、努力がいつもより早く目に見える形になります。ここでの前進は苦しい登坂ではなく、光が自然に広がっていく動きです。この機会は真剣に受け取ってください。見える場所に身を置き、誘いには応じ、ずっと静かに望んでいたものを口に出して求めてよいのです。同時にこの卦は動機をとても気にします。地位を積み上げるためではなく、差し出せる中身があるから進むのです。爻辞は、ため込む鼠や、突くために突く角を戒めています。仕事を誠実に、望みを清らかに保てば、この上昇はもろくならず着実です。今得られる評価は、それを元手に取引を始めさえしなければ長く残ります。
恋愛
気持ちを恐れずに見せられる、温かく開かれた時期です。正直な一言を先に言う側になってください。合図を待っていたのなら、これがその合図です。ありのままの自分を差し出せば、返ってくる反応は思うより寛やかです。
仕事
応募、発表、提案、昇進の要望など、見えるところに出る行動に絶好です。後押しする人がいて、力量も気づかれています。実力で進み、帳尻をきれいに保ってください。順風の季節に小細工で位を得るのは勢いの浪費です。
アドバイス
光の中へ一歩出て、動機を望みと同じくらい澄ませたまま良い仕事を見せてください。
爻辞
初六、晋むが如く摧くるが如し、貞しくして吉なり。孚とせられざるも、裕かなれば咎無し。——進もうとして押し返されます。まだ信用を得られなくとも、恨まずゆったり構えていてください。上昇の初めに跳ね返されるのは普通のことです。
六二、晋むが如く愁うるが如し、貞しくして吉なり。茲の介いなる福を其の王母に受く。——道はふさがり努力は孤独ですが、あなたは正しさを保っています。思いがけない方角から、多くは年長の女性や忘れていた縁を通して、大きな恵みが届きます。
六三、衆允す、悔い亡ぶ。——一人で進んでいるのではありません。周りの人は同じ目的を共有し、進んで支えてくれます。その一致を信じて堂々と動けば、自分の立場についての迷いは自然に消えていきます。
九四、晋むこと鼫鼠の如し、貞なるも厲うし。——ため込む鼠のように、地位が正直に支える以上のものを取っています。その蓄積は周囲から見えています。今持っているものをまだ保てるうちに、掴む手を止めてください。
六五、悔い亡ぶ。失得を恤うる勿かれ。往けば吉にして、利ろしからざる無し。——安定した位置にいるのですから、損得の勘定はもう置いてよいのです。気前よくふるまい、点数計算をやめれば、事はすべて順調に運びます。
上九、其の角に晋む。維れ邑を伐つに用う。厲うけれども吉にして咎無し、貞なれば吝なり。——角で押す強引さが許されるのは、自分の欠点や自分の内側を正すときだけです。危うさを自覚していれば吉ですが、その硬さを持ち続ければ恥をかきます。