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董永父を葬る

下籤

籤詩

風に臨み雨を冒して、故郷へ還るその身はまさしく、燕の子に似ている泥を運び来たって、巣を作ろうとするが果ては巣が壊れ、また泥に戻るばかり

原文: 临风冒雨去还乡 / 正是其身似燕儿 / 卸得泥来欲作垒 / 到头垒坏复须泥

故事

漢の董永は貧しい家に生まれ、幼くして母を亡くし、ひとりで父を養いました。父が死んだとき葬る金がなく、一万銭を借りて弔いましたが返せず、身を売って奴となります。日々薪を一荷、水を四荷担ぎ、六、七畝の田を鋤く暮らしでした。孝心は篤くとも、働きの実りはすべて他人の手に渡ったのです。

解説

燕が泥をくわえる卦で、何事も骨折りばかりが続きます。燕は風雨をついて一口ずつ泥を運び巣を作りますが、できた巣は壊れ、壊れればまた泥に戻ります。この籤が告げるのは、努力の不足ではなく向きの誤りです。あなたは今、成果が手元に残らない形の仕事をしています。朝晩走り回るより、いったん止まって、最後に誰が実を収めるのかを見きわめてください。他人の支度を整えているだけなら早めに向きを変え、分を守り徳を積めば、凶のあとに吉が巡ります。

項目別の解説

財運

損と得が打ち消し合い、手元には残りません。借りての投資は厳禁で、稼ぎは利息に消えます。自前の資金の範囲で、よい所で切り上げてください。

縁談

力を尽くしても花が咲かず、追うのも取り戻すのも空振りになりがちです。留まらない縁を守るより、まず自分の暮らしを落ち着かせましょう。

仕事

職は見つかりにくく、働いても余りが出ません。無理に踏ん張るより、成果の残る向きへ移るか、腕を厚くしてから出直すのが得策です。

健康

あちこち医者を巡っても良くなりません。表に見える症状ではなく根を断つこと。願をかけたなら果たし、心が落ち着けば病も軽くなります。

旅行

遠くまで奔走した末に何も得られません。遠方に求めるより、今いる場所で腕を生かすほうが力も要らず、実りもあります。

アドバイス

意味のない奔走をいったん止めて、この骨折りが最後に誰の懐へ入るのかを確かめてください。