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李白 水中の月を掬う
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籤詩
水中に月を掬わんとして 力を費やし力を費やし尽くせども なお得るものなし無駄口や乱れた言葉を 口にするなかれいたずらに心を労し 身は痩せて孤りとなる
原文: 水中捞月费功夫 / 费尽功夫却又无 / 莫说闲言并乱语 / 枉劳心力强身孤
故事
唐の詩人李白は自ら謫仙と号し、酒を好み、詩名は天下に並ぶ者がありませんでした。伝えによれば、酔うて湖のほとりを歩き、水に映る月を見て喜び、身をかがめてその月を抱こうとして足を踏み外し、六十二歳で水に沈んだといいます。白衣の仙人が鯨に乗り月宮へ帰ったとも語り継がれます。
解説
手を伸ばせば届きそうに見えて、力を出し切っても両手は空のまま、という一枚です。求めているものの多くは実体のない影で、努力が足りないのではなく、力の向け先が幻のほうを向いています。無駄口や意地の張り合いはとくに禁物で、語るほどに絡まり、心をすり減らし、家の中にも気苦労が増えます。外へよじ登ろうとする心をいったん引き戻し、目の前の仕事を地道に整え、施しを重ねながら助け手を静かに待てば、流れは変わりはじめます。
項目別の解説
財運
水中の雲をつかむような求め方では手応えがありません。投機を減らし、収入の内で暮らし、施しを重ねて後の福を養ってください。
縁談
無理に築こうとした縁は結局かたちになりません。自分のものでない人を追うより、心を整えて本当の縁を待つほうが賢明です。
仕事
今のままでは実りが薄く、意地で支えても益がありません。やり方を改め、人には誠実に、仕事には堅実に当たるのが転機です。
健康
あちこち医者を巡っても手応えは薄いようです。思いをゆるめ、酒や乱れた暮らしを控えれば、心が緩むにつれ体も落ち着きます。
旅行
遠出して利を求めても骨折り損になりがちです。外に求めず、足元の土台を地道に育てるほうが確かな道になります。
アドバイス
水に映る月を追うのはやめて、本当に手の届くものへ手を伸ばしてください。