70

李密 唐に叛く

下籤

籤詩

朝ごとに ちょうど花を採る蜂のごとく西南へ飛び出でては また東へ走る春尽き花散りて 尋ぬる処もなくこの心はなお 旧き足取りを改めず

原文: 朝朝恰似采花蜂 / 飞出西南又走东 / 春尽花残无觅处 / 此心不变旧行踪

故事

隋の末、李密は瓦崗寨の首領となり、みずから魏王を名乗って勢いは盛んでした。やがて秦瓊、単雄信、程咬金らが次々と唐に帰し、李密も王伯当とともに李淵のもとへ身を寄せ、皇族の娘を妻に迎えます。しかし志は定まらず、まもなく妻を殺して唐に叛き、敗れて乱れ飛ぶ矢に射られ、三十七歳で死にました。

解説

朝な夕な花を巡る蜂のように、西南へ飛び、また東へ走り続ける形です。春が尽き花が散る頃には、もう止まる場所さえ見つかりません。それでも心は昔の道筋を変えようとしません。この籤が示す病の根は、忙しく動きながら帰る所を持たないことです。向きが違えば、動くほど手は空になります。長雨が続く時は、謀るより静まるほうが良いのです。花の時期が過ぎたと認め、早めに片づけてください。

項目別の解説

財運

良い時機はすでに過ぎました。損を止めて退き、これ以上の儲け口を追いかけないことです。

縁談

縁が尽きたのなら手放してください。それぞれの道を行くことが、互いにとっての思いやりになります。

仕事

事業は頂きを過ぎています。整理して身を退き、無理に体裁を保とうとしないほうが賢明です。

健康

あちこち医者を巡っても力が及びません。養生は長い目で見た静かな休息に切り替えてください。

旅行

飛び回っても伸びる場所がありません。今は遠くへ出るのに良い時ではないと考えてください。

アドバイス

春はもう過ぎたのですから、散った花のまわりを回り続けないでください。