第 46 卦 · 地風升

升 · Shēng

上昇漸進蓄積着実
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彖辞

升は元いに亨る。用て大人を見る、恤うる勿かれ。南征すれば吉なり。——上へ伸びていく時です。導いてくれる人に会いに行ってよく、不安に足を止められる必要はありません。南、つまり明るく育ちやすい方角へ進むのが吉となります。

象辞

象に曰く、地中に木を生ずるは升なり。君子以て徳に順い、小を積みて高大なり。——地の中から木が生えて伸びていく姿です。君子はこれにならい、徳に従いながら小さなものを積み重ね、やがて高く大きくなります。飛躍ではなく年輪の増え方です。

解説

あなたは本物ではあるが華やかではない上昇の時期にいます。劇的なところは何もなく、木がそうするように、季節ごとに少しずつ足し、石は貫かずに回り込み、やがて出発点のはるか上に立ちます。この卦の励ましは珍しくはっきりしています。前へ進み、助言や後押しをくれる人を訪ね、不安に引き止められないこと。かわりに求められるのは一貫性です。小さく正しいことを毎日行い、態度は柔らかく順応的に保ち、速い結果を無理に引き出そうとしないでください。育つ土壌について正直になるのも助けになります。今いる環境があなたを支えられないなら、この卦は丸ごと、より良い条件へ移ることを勧めています。一年後に振り返れば、この地味で辛抱強いやり方がどれほど遠くまで運んだかに驚くはずです。

恋愛

急な変化ではなく、ゆっくり深まっていきます。顔を合わせ続け、小さな親切を続け、信頼が積み上がるに任せてください。まだ新しい関係なら、その速さのままで育て、段階を早送りしないことが唯一の注意点です。

仕事

有望な登り坂です。ためらわず助言者や決定権のある人に会い、望むものを口に出してください。一発の大逆転を狙うより技能と信用を少しずつ積み、より良い土壌へ移ることも恐れないでください。

アドバイス

小さく正しい努力を辛抱強く積み、助けてくれる人のところへ自分から会いに行ってください。

爻辞

第 1 爻

初六、允に升る、大いに吉なり。——いちばん下から始まりますが、上の人はあなたを本心から信頼しています。その信頼に乗ってためらわず進んでください。これは珍しく清らかで、よく支えられた出発です。

第 2 爻

九二、孚あれば乃ち禴を用うるに利ろし、咎無し。——物としては差し出せるものが乏しいので、かわりに正直さと働きを差し出してください。立派でも中身のない仕草が通らないところで、本物の気持ちは受け入れられます。

第 3 爻

九三、虚邑に升る。——抵抗がまったくなく、道が急に開けます。機会は取ってよいのですが、空っぽであることを安全と取り違えないでください。入ろうとする場所に実体があるかを確かめます。

第 4 爻

六四、王用て岐山に亨す、吉にして咎無し。——あなたの働きが高い位置で認められ、確かな地歩となって返ってきます。名誉は慎ましく受け取り、それを元手に取引を始めず、仕えることを続けてください。

第 5 爻

六五、貞しくして吉なり、階に升る。——階段を一段ずつ、正しく着実に昇っています。早く着きたいからと段を飛ばさないでください。順序を守ることが、その高さを安全なものにします。

第 6 爻

上六、冥に升る。息まざるの貞に利ろし。——限度を越えてなお昇り続ける盲目の野心は危険です。昇ることではなく正しいことのほうを続け、着いたところで止まってください。